関節リウマチの治療方法とは?

一昔前までは、リウマチの関節破壊は徐々に起こると考えられていたため、副作用の少ない効果が弱い薬から使い始めて段階的に強い薬にしていくピラミット方式という方法で治療していました。
しかし現在は研究の進歩によって、関節破壊は発症後2年の間に最も急激に進行することが明らかになりました。

そのため、現在では発症早期に関節破壊を抑え込んでしまうというステップダウンブリッジ方式という方法がメインとなっています。

発症早期より、抗リウマチ薬を積極的に使用することで、関節炎の進行を抑え込むことが可能になっているのです。
先に強力な薬で抑え込み、その後は症状の改善に合わせて薬を減薬したり副作用の少ない弱めのものにシフトしていきます。
現在のリウマチ治療の第一選択薬はメトトレキサートと言う種類の抗リウマチ薬です。
この薬が世界的にも、今日のリウマチ治療のかなめとなっています。

この薬を毎週月曜日に服用、と言った感じで週に1回服用します。
毎日服用するわけではないので、患者さんも、服薬管理が楽です。
この薬はすぐには効いてくるわけではないので、痛みのコントロールはステロイドや非ステロイド性消炎鎮痛剤を使います。

ステロイドは、痛みや炎症を抑える効果は強いのですが様々な副作用もあります。
その副作用の中には骨粗しょう症などもあるのですが、リウマチの人は骨破壊を来しやすい傾向があるので、ステロイドはできるだけ短期間に留めるのが理想的です。
一昔前は、このステロイドが治療の主体となっていましたが、今ではわき役となっています。

抗リウマチ薬では効果が十分ではない場合や関節破壊の進行が速い場合は、生物学的製剤と呼ばれるバイオ薬品を使うこともあります。
この生物学的製剤が登場したおかげで、今までは手をこまねいていた患者さんも日常生活に支障を来すことがなくなったというケースが多く見られます。

しかしこの生物学的製剤を使うと、会計窓口での支払額が1か月数万円となることが大きな弱点ですが、一生使うというタイプの薬ではありません。
症状が改善すれば、他の薬にシフトできます。

今は早期のうちに治療を開始すれば、日常生活に支障を来すことなく健常人と同様の生活を送っている人は沢山います。

リウマチ予防に効果的な対策とは?

リウマチの根本的な原因はまだ良く分かっていないので、これと言った決定的な予防法はないというのが妥当でしょう。
しかし、食事をバランスよく摂ることや適度な運動をすることや睡眠を十分に摂ることが何よりの予防とも言えます。
そして、体を冷やさないように保温することや腸内環境を整えることも重要です。
予防しようという積極的な姿勢が、予防につながります。

現在、リウマチと関係があると言われているのが、タバコと歯周病です。
タバコはどのような病気であれ、関係していると言っても良いでしょう。
リウマチでも関与していることが判明しています。禁煙しましょう。

また、タバコは歯周病の原因にもなりますが、歯周病もリウマチの発症に関与していることが判っています。
禁煙すると同時に歯磨きなどのマウスケアを行うことや定期的な歯科検診を受けることも大切です。

運動も大切です。
痛いからと言って動かさずにいると、関節が固まったり筋力が衰えていまします。
これがさらに痛みを引き起こして悪循環になるので、悪循環に陥らないようにしましょう。
特別な運動でなくても、家事や散歩などで積極的に体を動かすという姿勢が大切です。

食事では、オメガ3脂肪酸に炎症を抑える作用があると言われています。
アマニ油やエゴマ油がお勧めです。

サプリメントを予防に使いたいという人は、自己責任の下で使ってください。
サプリメントは誰が製造して誰が発売してもOKです。粗悪品もあります。
キャッツクローにリウマチを予防するという報告もありますが、キャッツクローに医学的なエビデンスがあるという訳ではありません。

キャッツクローを使う前に、食事が疎かになっていないか、十分な睡眠をとったり腸内環境を整えたり保温に気を付けたりといったことが疎かになってないかを見直しましょう。
これらのことをしっかりと行ったうえで、自己責任の下でキャッツクローを予防的に使うというのも、これも一つの方法でしょう。

治療中の人は、必ず主治医に相談のうえで使ってください。
サプリメントは使用後の追跡調査などをしていないので、安全性が確認されたものと言い難いです。
思わぬ事態になることもないとは言えません。
主治医に隠して使うと、万が一何かあった時の判断の誤りに繋がります。必ず、相談してから使いましょう。